ゴムローラーについて
ゴムローラーの取り扱い上の注意
保管について
- ゴムの老化を防ぐために、ローラーを紙やポリエチレン等で包み新鮮な空気に触れないようにし、直射日光を避け冷暗所に保管して下さい。
- ゴムは熱によっても老化するため、不要な加熱は避けてください。
- ゴム面に油等を付着させないで下さい。
- ローラーを直に床に置き、ゴム面を圧迫させるようなことは避けて下さい。
- ローラーを6ヶ月以上保管した場合には材質の経時変化や寸法の狂いが生じている場合もありますので、十分にチェックしてください。尚、異常が感じられた場合には、再研磨などの処理後にご使用下さい。
- 一般のゴムは可燃物ですので、火気にご注意下さい。
運転上の注意
- ローラーを移動させる場合は、必ずシャフトを吊り上げて下さい。ゴム面が物体に触れないように注意して下さい。
- 必要以上の無理な負荷はかけないで下さい。
- 急激な荷重を避け、徐々に増大させて下さい。
- 低温雰囲気に長時間放置されると、ゴムの種類によっては硬度が高くなっている場合がありますので、しばらく慣らし運転をして下さい。
- 運転を休止する場合は、ローラーから荷重を取り除いて下さい。また、汚れ等を良く拭き取って下さい。
- 印刷や塗装用のローラーの場合には、インクや塗料切れによる空回しが生じないように十分ご注意下さい。荷重状態での空回しはローラー表面に多大な損傷を与える危険性があります。
その他の注意
- ゴムローラーの洗浄に際し、不適切な洗浄液を使用すると、ローラーの寿命が短縮される場合がありますのでご注意下さい。
- 再研磨を依頼される場合には梱包に十分注意し、木箱に入れ、シャフトを枕木で支え、ゴム面が当たらないようにして下さい。
精度について
ゴムローラーの精度は、ローラーの大きさや形状及び使用目的や条件等により異なり、ゴムは温度の影響を受けやすく、一般的には下記の通りです。
- 振れ…5/100mm以内
- 円筒度…5/100mm以内
- バランス(静、動)…ご指示通り
- 直径…指定寸法-0.0~+0.3mm
- 硬度…指定硬度±3°
- クラウンハイト…ご指示通り
- 尚、特に高精度が必要な精密ローラーの場合には、要求される精度及び面粗度をご指示下さい。
- ご要望に応じμm単位の精度及び面粗度の製品を供給いたしております。
保証について
ロールにライニングするゴム質は使用条件により最も適した材質を選定し加工致しますが、そのライフは一定ではありません。故障など発生した場合は、その原因を十分に究明し、再発防止策を打ち合わせするなど努力致しますが、以下内容に関しましてはその保証を免責させて頂きます。
- 故障ロールの取り外し、取り付け工事費用。
- 操業・運転補償。
- 故障に伴うゴムロール以外に波及する二次的事故。